「……品濃さ、志望校
どこなの??」
話を逸らしたくて。
でも、品濃の志望校は
聞いてなかった。
「……秘密」
品濃はニヤと笑いながら言った。
「ズルイ」
「お前の方がズルイ」
品濃はサラっとうちの髪を指で弄びながら、
顔を近付けた。
「ちっ近い…」
「そうやって、いつも
可愛い顔してさぁ…
俺だって男だし。
しかも、お前が好きなんだけど
いい加減我慢するの限界なんだよね」
「え…?」
怒らせた?と少し焦って
いたら、品濃はもっと顔を近付けた。
あと、1cmで唇が触れ合う。
「キス、したい」
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