「高添………!」


高添の手にはカッター。

手首からは血が沢山
流れていた。


「嫌だよ…!もう大切な奴をこれ以上失いたくねぇんだよ!!!」


俺は手首に制服のネクタイを巻き、止血した。



雨に打たれてびしょびしょの高添を式場の中の
はじに抱えて連れていき、抱きしめた。


「高添……」



ギュッと力強く抱きしめた。

冷たくなった高添の体を必死に温めた。




数分が経ち、高添は目を覚ました。