広也の死から二日後。 雨の中、お葬式が行われた。 『故人に最後のお別れを…』 これで、広也を見るのは最後になる。 隣には高添が居た。 「大丈夫か…?」 泣き腫らした顔で高添は花を持っていた。 「大丈夫じゃないよ…」 高添は無理に笑って棺に向かって歩いて行った。 「広也………」