高添 未紀...Side


「はぁ……」

「未紀、最近ため息多くない?」

里麻がシャーペンをクルクル回しながら言った。


「えー、そうかな?」

「ま、品濃でしょ?」

「……ι」


日に日に増す、後悔。


うちは、過去の自分に腹が立つ。
何故、フったのか。


今更、後悔が募る。

でも、うちはもう戻れない。


謝れば、済むかもしれない。

まだ、間に合うかもしれない。


でも、その一歩は、うちにとっては大きいものだった。


「はぁ…」

「また!幸せ逃げるぞ!」

「だよね…」


アイツに対して増す、後悔の渦。


グルグルとうちを巻き込む。