「……高添、学校」 気づけば、そんな時間。 「また、二人共来てね…広也も喜ぶわ」 広也のお母さんは少し 笑って言った。 無言で、品濃と並んで 歩いた。 「高添…」 「……なに」 「広也、目覚ましてくれるよな…?」 珍しく弱々しい品濃。 「うちだって聞きたいよ…でも、広也を信じる」 うちはキュッと制服の裾を握り、言った。 「そうだな」 品濃も手をポケットに 入れ、スタスタと歩く スピードを早めた。