家に帰り、なんだかボンヤリとしていた。 今日は学校の創立記念日で学校が休みだ。 ちらちらとケータイを 気にしながら過ごしていた。 広也のお母さんが、手術が終わったら電話してくれると言っていた。 でも、電話はなかなか 来なかった。 簡単な手術じゃないことは勘が分かっていた。 広也は、うちを心配させたくなかったんだろうな。 懸命に天に祈りながら うちは夜中になっても 寝ないで電話を待った。