帰り道、俺と高添は無言で並んで歩いていた。


もうそろそろ、道が別れるなと思ったとき、高添が口を開いた。


「……品濃」

高添は足を止めた。


「なんだよ」

久しぶりに、高添に呼ばれて緊張した。


「……今更?とか思う
だろうけど、ずっと
言いたかったこと言うね」

「……?」


高添は俺を真っ直ぐ見つめた。


「……二年生の時は、
ホントにごめんなさい
たくさん、傷つけてごめんなさい……」


高添はそう言って、走って行った。



「高添………」

俺は、胸がギュッとなった。