「品濃が道に迷ってて たまたま会っただけだよ」 高添は言って、ハイと 漫画を渡していた。 「お、売ってたの?」 「最新刊!良かったよーこの前見た映画の原作がこれでさ」 「マジで!?泣いた?((笑」 「そりゃ泣くでしょ!」 早くも二人の世界ーみたいな。 俺は居づらく、病室を 出た。 「あら?品濃くんもう 帰るの?」 広也の母さんがそこに 居た。 「いやー、高添と広也がラブラブだから…」 「フフ…勘弁してあげてね。広也ホント未紀ちゃんが好きみたいで」