「ゲホッ!」

「広也大丈夫か?」


品濃がゲームしながら
言う。

「あぁむせただけ」


咳…?

もしかして、腫瘍のせい?


急にゾクッと寒気がした。

突然、死に近付いたような気がした。


「おぃ、広也負けたよ」

内原が言った。

「あぁ、ホントだ!」


上手く楽しめなかった。



内原は塾だって早めに
帰った。

「……広也、お前高添とデートしたの?」

品濃はふと聞いてきた。

「いや…」

「そっか」


品濃は高添を好きなんだろうな。

きっと、俺が居なくなったら…?