家に帰り、ピアノを弾いていた。


「はぁ…」

俺の最期の伴奏になる。

母さんが成功するって
一生懸命言ってたけど…。


俺は無理だと思う。
絶対生きれないと思う。


そんな気がしてならない。

不安しかなかった。



「広也、勉強しなさい」

受験生。

でも俺は高校生にはなれない。


「……勉強しなきゃ」

仕方ないから一応勉強をする。