そんな話をして、高添の顔を見ると、高添は目を丸く見開いていた。 「どした…?」 「ミカン…松宮のペンネームって、チビ也?」 「えっ…まさか」 「うちが、ミカンだよ!」 俺は、あまりの偶然の 重なりに驚いた。 まさか、初恋が叶ってたなんて…。 「うちも、コイツ弱いななんて思ってた でも、コイツはコイツ なりに一生懸命生きようとしてて… うちは、励ましたくなった そしたら、強くなってさ… うちだって初恋だよ… チビ也くんに」