「やーい!弱虫!」 「病人は大人しくお家でおねんねしてなー」 小学生の頃、俺は虐められていた。 入退院が多く、あまり 学校に行けなかった。 そのせいで、クラスに 馴染めずに居た。 そんなとき、俺の唯一の救いは、文通だった。 顔は知らない。 名前はミカンという ペンネーム。 千葉の同い年の女の子だった。 その子は唯一俺に優しく手紙で接してくれた。 虐められてるって聞けば すぐにそいつらを懲らしめてあげる! とか、俺よりも何倍も 強かった。