「おう、またな凰。」 「「じゃあねー。凰くん、ゆあちゃん。」」 「…さようなら。」 私は頭を下げて一言だけ 言って凰に手を引かれるままに 歩いて行った。 「…凰、ありがと。」 「何?惚れちゃった?」 「惚れてはいない。」 一応凰にお礼を言うと 冗談めかした返事が返ってきた。