「何、してんの?」


駅を出たところに何故か凰がいた。


何と無く、理由はわかる。


校門で別れた時の悲しそうな凰の顔を思い出した。


胸が、チクリと痛んだ。


「ユウを待ってた……」


「ストーカーになるよ」

交番行こうか?

冗談めかしに言うと


「それは勘弁して」

ははっと凰が笑いながら言った。