「最後に寄りたいとこあるんだけどいい?」 駅の近くの繁華街を通り過ぎようとした時だ。 急にあたしの前に通せんぼするように立って 緤が聞いた。 時間を確認すると一応まだ大丈夫な時間だった。 「んー…… いいよ。」 少し迷ったけど、今日はもう くるとこまで来ちゃったし せっかくだから最後まで付き合うことにした。