花は香り 人は何?





「えっと…」



好意を無駄にするのもだめだし…



「行くぞ。」



それだけ言うと、マントを翻して扉から出てってしまった。




「待ってください。」


慌ててその背中を追いかける。




扉から出ると、ルイ様が颯爽と歩く後ろ姿が目に入る。



その背中に追いついたはいいものの、どうしたらいいものか。



さっきは成り行きで隣を歩いたが、流石に今それをするのは図々しい気がする。



でも後ろに無言でついて来られるのって気持ち悪いのかな。