「すみません。」 支えてもらったメイナは、慣れていないのか、居心地悪そうにそう言った。 「いやいや、悪いの俺だし。 あの馬車運転してたの俺だから。 責任取らなきゃね。」 「そうよ。 悪いのはユリウスだから、何でも押し付けなさい。」 前にメイナを挟んでユクスさんとユリウスが歩いていく。 その後ろをルイ様と私が着いていくという形になっていた。 何とも不思議な主従関係。 ウヌラス国はもっと激しい主従関係があると聞いたことがあったのに。