握られている手をそっと見る そこから伝わる彼女のぬくもりが気持ちいい なぜだかこの手を離されたくないという思いがした 「ではまず侍女として仕えるか? それから武術の練習をすればいい」 気付いたらそんな返事をしていた 「はいっ!」 嬉しそうに答える侍女を見てほっと心が暖かくなっていく こんな感情は久々だった