花は香り 人は何?




「大丈夫ですか?」



顔色が悪くなった俺を心配したのか先ほどより声色が優しくなる



それに少し安心している自分がいた



「すまない



ただあまりに身のこなしがきれいだったから驚いたのだ


良ければウラノス国へ来て、王族の護衛部隊に入らないか?」



自分でもよく分からない事を言っている気がする…



「え…?」



「あっでも、そんな危ない仕事をフローラ国の侍女がするわけないな



今の言葉は忘れてくれ」



あーもうダメだ



どうにでもなれ
と心の中であきらめた