「大丈夫ですか?」 その声にルイははっとした 目の前には侍女らしい少女がちょこんと座っていた 頭に被った布によって顔はよく見えないが声の感じから少女だと思った 彼女を見てルイは目を見開く なぜこんなにも近づいていたのに今まで気がつかなかったのか 俺の気が緩んでいたのか それともこいつが気配を消していたのか どちらにしろ大問題だ もし後者ならこの国にいる間俺に安息はない いつ殺されてもおかしくないのだから