「荘汰くん。あたしとやっぱ回ろうよ。カオルちゃん冷たすぎる。あたしはそんなことしないからさっ。」
くっどいなぁ~~~~
俺は少し切れ気味だった。
一回なら天然な俺でも許せる。
でも二回はいやぁ~
くどいのはいやぁ~←
「・・・楓ちゃん。やっぱ俺はMなのかもしれない。かなりの♪」
俺は楓ちゃんにそういうと席を立ちカオルのとこまで行った。
楓ちゃんはあっけらかんとしていた。
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「カッオル~~~♪」
「・・・ばか。荘汰はホントバカ。」
チュッ。
カオルが俺にそういいキスをした。
唇にふわっと優しいキスを・・・。
「カオル!?」
「あんたがあまりにも不憫だから楓ちゃんって子になびいたら荘汰を諦める。って決めてたのに何で来るのよぉ・・・。」
ぐすっ・・。
カオルが初めて俺に心を開いてくれた気がした。
カオルの弱いとこ・・見れて嬉しい。
俺はココナちゃんが寝てるのを見計らって自分の腕の中にカオルを抱いた。
カオルはビックリした表情をしていたけど俺は構わず抱きしめた。
「カオル?俺ね、カオルがだーい好きだよぉ。」
「・・・バカ。ホントドM。」
「んふふ~そんなドMな俺が大好きなんでしょぉ~?」
「・・・大好きだよ・・・。」
カオルは俺の耳元でそう呟いた。
カオルかわいい。
って改めて思った。
てかさ、カオルの隣最初から空いてるなら座っとけば良かったって思ってる。
そうすればカオルを泣かさなかったのに。
「ずっと一緒だよぉ~カオルぅ」
「・・・うん。」
そう呟いたカオルの頭は俺の肩に倒れてきた。
俺はその上に自分の頭を乗せ一緒に沖縄に着くまでずっと寝ていた。
沖縄についたらココナちゃんに怒られた。
勝手に席移動してんなって。

