一枚のフォト



「もうすぐで空港へ到着いたします。」

バスに揺られて30分くらいかな?
それだけたってから空港へ到着するとガイドさんが言った。
あたしはそれを受け流しながら聞いていた。

荘汰やココナと話していたから思いのほか着くのが早かった。

「ほら!到着したって!早く飛行機乗ろ~~★」

ココナは着いてそうそう一番に席から立った。

「ココナ、気が早いよ。」
「何!?カオルは早く沖縄行きたくないの!?」
「・・・ん~まぁまぁ」
「は?意味わかんない。」

ココナにそう言われた。
行きたいに決まってるじゃん。
でもさ、行く前にお母さんに沖縄って言ったらお母さんの動きが止まったの。
あたしはそれを見過ごせなかった。

だから・・・行きたい半分怖いみたいな?
お母さんたち沖縄で嫌な思い出でもあったのかな?
まぁ気にしないとこう。

そう思いココナがそそくさと外に出ようとしていたのであたしも荘汰と一緒に出た。


「荘汰くん・・・?だよね?」


あたしと荘汰とココナが外に出るなり赤ぶちメガネをかけた女の子が荘汰のもとへやって来た。

その子はすごくおとなしそうだった。
荘汰に話しかけるだけで精一杯って感じで顔が真っ赤だった。

あたしは思った。
きっとこの子は荘汰が好きで修学旅行を機会にアタックしようって考えだなって。

「ん~?俺荘汰だよぉ」

荘汰が寝ぼけた顔で言うとその女の子は優しく微笑んだ。

「あたしと荘汰くん飛行機の席隣なんだってね。よろしくね?クスッ」

そういいその子は荘汰に手を差し出した。

「あーそうなんだ♪よろしくぅ。お名前なあにぃ~?」
「あたしは楓っていいます。よろしくね。五時間くらい。」
「うん~♪んじゃまた後で~~」
「はーい♪」

そういい楓ちゃんは帰っていった。

「「・・・荘汰モテモテじゃん。」」

あたしとココナは口を揃えていった。