人はとても

残酷な生き物だ


ある日突然

地獄へ突き落とされる


まるで

ジェットコースターのように

急降下して




中心だったものは

権力を振りかざし

他人を傷つけ

やがて何も感じなくなる


そしていつか

他人に恨まれ

憎まれ

嫌われ・・・・

何もかもを失う


ボロボロになった彼

誰も助けようとはしない

みな、彼を恨んでいる

嫌っている

だから〝自業自得〟という

理由をつけ

手を差し伸べようとはしない――――――


だがある日

少女は気が付いた

いくらなんでも

これはやりすぎでは・・・


彼も人間

涙は流す

傷つくのは

みんな一緒


心がズタズタの彼

いつしか鈍感だった心も

敏感になっていた






―――――ゴメン



あたしは

ただ怖かった

周りの目が

怖かった


でもそんな姿の

あなたを見て

それでも好きだと思った

それでもあなたを

助けたいと思った




月は

誰にも星にも

囲まれず

一人孤独に生きている


他人の光で

輝いて

一人孤独に生きている――――



心の傷は

永遠に消えない


彼の心の傷も

永遠に消えない


泣かせるものは

必ず泣くことになる・・・


一人孤独に生きることになる―――――


あなたが手を差し伸べれば

素直になれば

扉は開く・・・・・