「どういうことって…、前みたいな?」

「前?あたしたち、何かあったの?」


麻里ちゃんは驚きで目を見開いた。


「覚えてないの?」

「あぁ。こいつ、俺のこと忘れてんの。」

「違う、“俺ら”だよ。」


後ろから声が聞こえた。