「ううん、怖い夢じゃないよ。ただ、昔の夢を見ただけ。」

「俺ら出てきた?」

「いや、出てこなかった。でもね、わかったことがあるんだ。」


よいしょ、と体を起こし、2人の目を見て言った。


「2人のこと、まだ思い出せない。
けど、あたしにとって2人はとても大切な存在だったんだと思う。」


2人の姿を見たとき、なぜかとても安心できたから。