「俺だよ、慎だよ?」


慎が美雪に言ってみるけど無駄。


「俺、ちょっと外の空気吸ってくる。」


その場にいれなくなった俺は病室から出た。


何で、何でなんだよ。

兄貴たちのことは覚えてんのに、何で俺らのことは忘れてんだよっ…。