「……別れよ」 「え……」 窓から吹き込む風が髪を揺らす 「やっぱ、部活と勉強に専念したい」 そんなこと…、 言われたらさ、何も言えないじゃんね 「…分かった」 なんか一気に頭が真っ白になって痛くなった 「わりぃ」 そう言って去っていく大きな背中を見て私は泣きそうになった なんで、嫌いになった? 勉強なんていままでだってしてたじゃん 絶対に口実だと思う、 一人で自己嫌悪に陥って頬を伝っていく涙を乱暴に拭って立ち上がった