執事と共にバレンタインを。

その時、春樹は二人の男を相手にしていた。

春樹が、身を翻して相手の蹴りを避けた瞬間、タイミングよくもう一人の男と相打ちになってしまった。

蹴りを腹に決められ、一人が膝をつく。

男が逆上しかけた途端、


「え……」


既に懐には春樹が入り込んでいた。