執事と共にバレンタインを。

恵理夜達は、広いリビングの後ろへと下がった。


「一度、部屋に戻られますか」

「待って、もう少し様子を見たいの。とにかく、ジャケットを脱いで」


恵理夜は、微量のガラスを被った春樹のジャケットを脱がせた。

外からは、怒鳴りあいが聞こえる。