執事と共にバレンタインを。

「そうなの」


そう言いながら、恵理夜はその頬に湿布を張った。


「大げさではありませんか」

「腫れたらどうするのよ」


と、さらにその上から保護シールを貼った。

端正な顔の半分が湿布に覆われているというのは少し無残な光景だった。