~???said~


今日は入学式。

まあ、普通はドキドキとか、意味不明な感情するんだろうけど、俺はパス。


どうせ、エスカレーター式だし。

中学一緒だった奴らだろ。


それに、ここは元男子高だからな。

女子はほとんどいないって聞いてるし。


まあ、こんなもん。

「…なぁ、蒼。
今年から、女0か。

さみし~なぁ!」

Hagiwara Hayate
隣で背伸びをするのは、萩原 颯。

「別に」

「お前なぁ、そんな考えよせよ。

ほら、考えてみ? 女だらけの世界を!」


そう言い、俺の肩に手を組んでくる男。


颯の目は、キラキラしていて、上を向いていた。