それと共に、 「あ、おはよ。…どうしたの、颯?」 本を片手に、涼太が入ってきた。 「現実逃避中だってさ~」 悠里がドカッと自分の机に座り、颯を変な目で見る。 「へぇ。現実逃避、ね」 そう言い、物珍しそうに颯を見ながら、席に着く涼太。 その時だった。 ガラッ 黒いショートヘアー。 小顔に大きな目。 スッとした鼻に、小さいけどプっクリした唇。 「あ、おはよ! 陽奈!」 急に笑顔になる、颯。 “陽菜”…? 「陽菜ちゃん、おはよう」 涼太も優しい笑顔を向けた。