「♪~♪♪~♪~」
昨日と同じ様に、朝早く起き、お弁当を作ってる。
昨日は2人共まさかの買い弁だった為、今日は大目に持って行く事にした。
すると、健兄も起きたのか、階段に足音が響いた。
「……また作ってんの?」
いつもと変わらない、低い声。
「おはよ、健兄!
はい、これあげるよ!!」
健兄に、今握ったおにぎりを渡す。
「おお。あんがと」
健兄はテレビを付け、ソファーにドガっと腰を落とした。
そして、おにぎりを口に運ぶと、あたしに微笑んだ。
「おいしいよ」
「っ! ありがと!!」
気合いを入れて、おにぎりを作った。

