「行ってきま~す!」

「気を付けろよ?」

「分かってる!」

お弁当を持ち、お家を出た。

でも、――あれ?

なにか、足りな…

「あ! 鞄っ!!」

お家に戻ると、健兄が苦笑しながら鞄を渡して来た。

「ありがと!」

「なにかあったら、連絡しろよ!」

「うん!」

次こそ、本当にお家を出た。