「……、そうか。ならいい」 「うん!」 胸をなで降ろし、おにぎりを口に入れた。 「って、何食べちゃってんの?!! あたし!」 もう! 後1個作らなきゃ!! 慌てて、ご飯の中に手を突っ込んだ。 「熱っ!」 手を引っ込め、水に濡らす。 なにやってんだ、あたし! 自分に突っ込みたくなる。 そんなあたしを、健兄が心配そうに見てたなんて、全然知らなかった。