サラサラの黒髪に、筋が通った美形。 でも、人は見かけによらずだ。 嫌いな奴は、嫌い。 好きな奴は、好き。 キッパリしてて、嫌いな奴に向けての態度は酷い。 「ん? 蒼、どうかした?」 爽やかな笑顔を向ける涼太。 「…いや」 「そう」 再び視線を本に戻す涼太。 単なる仕草も、格好よく見える。 でも、本を読みながら、通学はどうかと思う。