華織ちゃんは、まだクスクス笑っている。


やっぱり、ヤッたな…。

オレ…。


どうやって、謝ればいいんだ。


由奈にも…。


「佑斗さんの奥様って、由奈さんて言うんですか?」


「えっ?何で華織ちゃんが知ってるの?」


竜二が言ったか?


「だって昨日、私を由奈さんと間違えて、押し倒したんですよ」


堪えきれないように、華織ちゃんはさらに笑った。


最悪だ。


由奈と間違えて、華織ちゃんを抱くなんて…。