美帆……



《一緒に…ザザッ…い゙……ごゔ……》



美帆の声が低く、おそくなった。




目の前に美帆の影がでてきた。


影は時折、チカチカと消えかかる。


影が俺の手を掴んだ……


その瞬間、



『死』の恐怖が俺の体をかけめぐる。


〔うわぁっ!!!〕


影を払いのける。



《ザザッ……アイ…シ…ザザッ…テルって……い…ザザッ…ったじゃな…い》



『アイシテルって言ったじゃない』






-続く-