泣くのを我慢して、隣に座ったうちに、静かに、呟くように言った璢嬉の言葉が、印象的やった
『俺な、葬式ん時、泣かんとこ思ててん
せっかくのオトンとの最後の日やねんから思て
やけど、最近なって家に帰ってもおらんオトンに、メッチャ悲しなった
んなら、だんだん笑えんくなりだしてきてな
どうやって笑っていいかもわからんくなった
でも、オトンがな
“この海に写る夕日を見ると、誰でも笑顔になれるねんで”
って言ってたん思い出して…
来て夕日見たら、自然と笑顔になれた
やっぱ俺のオトンは最高やわ』
って言って、久しぶりに璢嬉の満面の笑顔を見た


