顔も洗い、パジャマのまんまでリビングに入った

「あ、おはよう
今日は、早いやん」

「オカンが昨日の夜に“はよう起きや”言ってたやんか」

「せやったっけ??」

アカンわ、この人

自分が言ってた事さえも、忘れとるなんて…

「そんなことより、はよ飯食わんでええんか??」

スーツに着替えたオトンが、そう言いながら、入ってきた

「あぁ、ホンマや」

うちは椅子に座り、朝食を食べ始める

「響、黎(レイ)さんは元気なん??」

コーヒーを入れたオカンは、うちの隣の席に座った