「お前に会ったら最初に言おうって決めてたことがあるんだ」



あたしは戒を抱きしめたまま、こいつを見上げた。


叔父貴より華奢な体だけど、きれいな筋肉のついた引き締まった体。


あったかくて、心地いい。



「へぇ。なんだろ。いいことか?」





戒がその柔らかい顔に笑みを浮かべる。





それはメガネの柔らかい微笑みでもあり、虎間の不敵な笑みでもあり―――





龍崎 戒の





こぼれるような少年の笑顔。




あたしは戒の笑顔が好き。戒の強さが好き。戒のまっすぐなところが好き。



あたしは―――









「あたし戒が好き。




あんたのお嫁さんにして―――」










あたしは背伸びをすると、



戒にキスをした。








「プロポーズは俺からするって決めてたのにな」



ちょっと笑い声を上げて戒があたしを抱きしめる。








「やっぱお前すっげぇいい女」






戒のキスが降りてきて、あたしたちは桜の前で抱き合った―――







大好きだよ
















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