会って伝えるんだ。
あたしの本当の気持ちを―――
いつだってあたしを支えて護ってくれたあいつに。
「朔羅。どうした?考え事か?」
叔父貴の声ではっとなった。
一週間叔父貴のマンションに居たけど、叔父貴と実際顔を合わせたのは数回だけ。
忙しい人だからあたしも無理は言えないけど。
今日は珍しく叔父貴に時間が出来たから学校まで迎えに来てくれた。
今は叔父貴の運転するセルシオの中。
口を利かない喧嘩も二日程で終了した。って言ってもあたしが一方的に口を閉ざしていただけだけど。まぁ叔父貴との喧嘩なんて大人とガキの喧嘩だ。
宥められて、優しい言葉をかけられるところっと心変わりしちまう。
あたしって単純??
でもあの晩以来―――叔父貴はどこかよそよそしい気がする。
気のせいかな。
あの晩、叔父貴は結局何が言いたかったの―――………?
「ああ、いや。何でもない」
「そうか」
叔父貴が微笑んで、あたしの頭を軽く撫でる。
心臓がきゅっと縮むような気がした。
叔父貴の笑顔は―――やっぱり大好き。叔父貴の手のひらは何でも包み込んでくれそうで温かく心地がいい。
ずっとずっと好きだった。
だけど、あたしはそれ以上に好きな人ができたんだ。



