「どうした…」


あたしは顔を上げた。


メガネ(名前)はメガネを外して、手の甲で目をこすっている。





……!!



「目に泡が飛んじゃって」


メガネってこんな顔だっけ?


こんなっ―――色っぽいって言うの?



目を手の甲で拭う姿が妙にセクシーに思える。





わわっっ



セクシーとかイタすぎるだろ、あたしっ。



あたしは慌てて目を逸らした。





いつもむさくるしい野郎どもばかりしか見てなかったから、きっと慣れてないんだな。


だってあたしの周りで色っぽい男っていやぁ


叔父貴しかいねぇもん。



うん……きっとそうだ!