びっ!びっくり―――!!!


久しぶりに聞いたぜ。


叔父貴の雷が落ちる瞬間をっ!




叔父貴は戒の首根っこを乱暴に掴むと、


「おめぇ!!病人だろうがっ!何逃げようとしてんだ!この野郎っ!!ぁ゛あ゛?」


とまた怒鳴り声を上げた。


え……あたしたちを……殺そうとしてたわけじゃなかった―――??


さすがの戒もこれには驚き、目をぱちぱちさせて身を縮こませていた。


「朔羅もだ!おまえ、何脱出するのを手伝ってやがんだ」


「…や……これにはわけがあって……」


あたしはあたふたと言い訳を考えた。って言っても言い訳じゃなく、ホントに実際狙われたから逃げるしかなくて。


きょ、キョウスケ~~


誰よりも頭が良くて冷静なキョウスケに助けを求めようとあたしはちらりとキョウスケの方を見たが、


「すみませんでした」とあっさり降参。


てめ!何とか言いやがれっ!!


「病院嫌いだたぁガキみたいなこと言いやがって!このクソガキがっ」


いや、実際叔父貴から見たらガキなんだけどね…


ってそんなことどうでもいいよ…


「まったく…兄貴も兄貴だ。何故この三人が逃げるのを手伝ってるんだ。我が兄貴ながら本当に何を考えてるかさっぱりだ」


蛇田はイタそうに額を押さえている。





「だって、おもしろそうじゃないか」


とドクター鴇田。




やっぱこいつはわかんねぇ。