。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。



迫力のある視線で戒を睨んでいると思ったら、急にこっちに振り向いた。


わ゛!


ど、どぅしよ!!


あ、挨拶するべきだよね。


で、でも嫌われたらどぅしよ。めちゃくちゃ怖いって言う噂だし。


そんなことを考えながらも、あたしは急いで頭を下げた。


戒ママは猫のように釣りあがった目であたしをじっと見ると、ずいと顔を寄せてきた。


瞬間、すごくいい大人の女が纏う香りがほのかに香ってくる。


ぅわ!


な、何??


「あんたが朔羅さん?うちの子を誑かしよって!」


なんて怒鳴られるのを覚悟していた。


だけど




「あんたが朔羅ちゃん!?いややわぁ、みっともないとこお見せしてしまって。それにしても…」


戒ママは赤い唇ににっこり微笑みを浮かべる。


う…うわぁ、すっごい色っぽい。


あたしも大人になったらこんな風になれるのかなぁ…


って見惚れてる場合じゃない!


「す、すみま…」


何に対してか、とりあえず謝っとこうと思いあたしが頭を下げたとき、ぎゅうと戒ママがあたしを抱きしめてきた。


へ―――!?






「なんって可愛いらしい子♪戒!あんたようやったわ!!」