おっ!おかんだとぅーーー!!!
おかん……
母親…Mother……ママ……母上様……
ってな具合であたしの頭の中に単語がぐるぐる!
だって戒のお母さんは叔父貴以上に怖くて……女コマンドみたいな、筋肉もりもり女だって…
いや。それはあたしの想像上のものだけか。
「こ!こんな若くてきれいな人がお前のお母さん!!?」
あたしは目をひん剥いて、戒と戒ママを見比べた。
だって、どう高く見積もたってせいぜい35だろ~!!
叔父貴と並んだらお似合いのカップルだぜ。
戒は17だから…単純計算して18で産んだってこと!?
いや、兄貴が二人居るって言ってたよな。いくつなの!?この人!!
「おかんは今年で4X歳……」
と言いかけて、スパンっと戒ママが戒の頭を払った。
「女性に向かって歳のこと言うやなんて、なんてデリカシーのない子や。うちはそないに育てた覚えはあらへんで」
育てた…ってことはやっぱ戒の―――ママ!!!
40歳って!
とてもじゃないけど見えん!!!



