。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。



「あ、そーだっけ?」


あはは、とあたしはわざとらしく笑い、キョウスケの手から逃れようと、ちょっと手をずらした。


それをキョウスケの手が阻む。


ぎゅっと握った手は思いのほか熱かった。


大きな骨ばった手。


あたしの手とは造りも力も全然違う。


「ど…どうしたの?」


曖昧に笑うと、キョウスケが顔を近づけてきた。


びっくりするぐらいの至近距離。


思えば、こいつとこんなにくっつくの初めてで。


しかし…つくづく思うけど……白虎の男ってのは何でこんなイケメン揃いなんだよ……


だからかな。


心臓が変な風にドキドキしてるのは…






「朔羅さん……」







キョウスケは低く囁くと、さらに顔を近づけてきた。


すぐ近くにキョウスケの唇がある。


きれいな形をした、薄い唇……





な…何―――――