どうすればいいのか…




「川上 理子さんに一目惚れしたんす!!!

「お嬢!俺の愛のキューピッドになってくだせえ!」


そうだ…


こっちの問題もあった。



タクの野郎はあれからもしつこく


「リコさんを家に呼んで下さいよ~」とか言いながらあたしの周りを纏わりついている。



はぁ


どうしたらいいものか。




戒と付き合っていることは―――




叔父貴にはまだ報告していない。


向こうから連絡がないし、わざわざこっちが報告することもない。


別に、あたしが誰と付き合おうが叔父貴には関係ないことだし、叔父貴だっていちいち気にしないだろう。


どうせ笑って、「そうか。良かったな」なんて言うに決まっている。


それを考えると




―――ちょっと寂しかったりする。




そんなこんなで慌しく日々は過ぎ





目まぐるしく回る日常にすっかり忘れかけていたけど




―――恐怖の期末試験がやってきた。