ブラウスの半分ほどボタンを外し、戒が乱暴に前を開けると、 こいつは目を見開き そしてすぐにふっと口の端で小さく笑った。 あたしはぎゅっと目を閉じる。 「やっぱりな。 トライバル模様でだいぶ形崩してあるけど 間違いなく龍の紋だな」 閉じた目を恐る恐る見開く。 見られた――――――!!! あたしの胸元に彫られた龍のタトゥーを――― 「やっと見つけた。 黄龍―――」 戒はここに来てから一番優しい声でそっと囁くと、 あたしの胸元―――丁度龍の紋がある場所へそっと口付けを落とした。