「てめっ!!最初からそのつもりで!!!」


あたしは圧し掛かってくる戒を必死に押し返したが、びくともしない。


くっそ~~体が自由だったら!!


こうなりゃ最後の技だ。あたしは膝を折り、思い切り蹴り上げようとしたが




戒があたしの膝の動きを素早く封じ込めた。


「残念♪同じ手には乗りませんヨ」


にこにこ言って、あたしの足の間に自分の足を割り込ませてくる。


ぎゃ~~~!!!


「大人しくしてたらすぐ済むって。ちょ~っと確かめたいことがあるんだよね♪」


戒はにこにこ笑顔を湛えながら、あたしの制服のネクタイをゆっくりと解く。


そして流れるように制服のブラウスのボタンに手をかけた。


「た!確かめるだけなのに何故ボタンをはずす!!?」


あたしは騒いでむちゃくちゃに腕を動かせたが、全然力が入らない。


あたしの手は宙で虚しく弧を描いただけだった。


プチプチと片手で器用にボタンを外されてあたしは顔を青くした。


こいつ―――


慣れてる……ってそうじゃなくて!!!



今日はキャミを着てないんだよ!!


その下は―――





「だめ――――!!!!!」



あたしは叫んだ。